‘スーパー14’ カテゴリーのアーカイブ

スーパーラグビー開幕!アンケート結果は?

多くの方にご協力いただき実施していたスーパーラグビーアンケートですが、開幕を迎えてひとまず終了します。
結果は次のようになりました。

PVは、参考として当サイトの各チームページのページビュー(2011年1月1日~2月17日)を載せています。

結果は、クルセイダースが圧倒的な票を得ました。リッチー・マコウ、ダン・カーターの2大スターを筆頭に多くのオールブラックスを擁するタレント集団が、予想通りぶっちぎりの1位です。

2位はレッズ。ここ数年の低迷ぶりからすると意外な感もありますが、Qクーパーとゲニアのワラビーズハーフ団を中心としたエキサイティングなラグビーでの昨年の躍進で、ファンも元気になっているところでしょうか。

僅差の3位は、出足がずっとゼロ票で心配されたハリケーンズ。そしてブルース、ワラタス、ブランビーズと続きます。新加入のレベルズも10票を獲得し、健闘しました。

南アフリカ勢の名前が上位に全く無く、かろうじて2連覇中のブルズが2桁得票。人気と成績は、日本においては連動しないようです。

次に、この結果を国別に分けてみました。

こちらも一目瞭然でニュージーランドの人気が高さが分かります。

続いて、順位予想。

これは投票いただいた順位の平均になっていますので、数字が小さいほど上位に予想されていることになります。参考までに、過去3シーズンの成績も載せておきました。

この結果に従うと、決勝トーナメントに進めるのは、人気のニュージーランドからはクルセイダースのみ。実力差が明白なカンファレンスほど上位チームが星を稼ぎやすいという、今大会のルールを見事に反映していると言えるかもしれません。

ただ、実際には他のカンファレンスとの試合もあるので、10位のチーフスあたりまでが当落線上と言えるでしょうか。

いかがでしたか?自分の実感値からは、そう遠い感じでは無いと思います。
投票いただいたみなさん、本当にありがとうございました!

クルセイダーズの公式サイトに隠しコンテンツ

先日、ひょんなことからクルセイダーズの公式サイトに隠しコンテンツがあるのを発見しました。
その名も「Confession」。
キリスト教で、信者が協会に行って小部屋に篭り、王様の耳はラバーでしたとか呟くアレですね。
それはそれとして、「ひょん」って何でしょうか?急に気になったので調べます。

…なるほど、諸説あるが定説は無いと。

で、なんでしたっけ。
そう、隠しコンテンツ。
これって既に知られているんだったらスミマセンが。

まず、クルセイダーズ公式サイトの選手プロフィールのページに行きます。

ページの左側に “PLAYER PROFILES” とか “COACHING & SUPPORT STAFF” とかメニューが並んでいるので、その一番下、 “WHO WE PLAY” から、更に下の方にマウスを持っていくと、マウスがクリックできる形に変わりますね。

内容的には別に懺悔の類ではなく、お神さんが「バツ」ってやるとリッチーの頭上から水がザーッ!なんてことも残念ながら、ありません。

コードを見ると、どちらかというと「隠した」のではなく事故でリンクが消えちゃっただけのような感じにも見えますが、まぁいいでしょ。
ラルフやハミルトンなど、ちょっと前の選手の名前も並んでいます。
誰ですか、やっぱりマーシャルはこういうのに協力しないのね。とか思ってる人は。

ということで、ちょっと面白いなと思ったので、対抗してこのサイトでも微妙な隠し技を埋め込んでみました。
トップページ試合詳細など選手名が出ている場所で大抵有効ですが、地味な感じなので選手一覧ページなどで探すと分かりやすいと思います。
ヒントは、コナミコマンド

よかったら、探してみてくんなまし。

ラグビー スーパー14 2010 第3週 結果

さて、勝敗予想などやってみましたが、結果です。

クルセイダーズ vs シャークス

クルセイダーズ勝利。
過去の対戦成績ではクルセイダーズが圧倒。先週の負け方は酷いものだったけれど、ホームに戻って立て直し。連敗中シャークスの勢いの無さもあり、結構ワンサイドになるんじゃないかと楽観的に予想。

◯ クルセイダーズ勝利。
先週の惨敗から素早く立て直したクルセイダーズが、終始安定した試合運びでシャークスを圧倒。攻め手の多彩さが段違いで、シャークスはバックスで一番目立ったのがテルブランシェのディフェンスという体たらく。ココットもテンポのコントロールが悪かったが、途中から入った期待のグードがチームと噛みあっていない上に、75分にはシンビン。遠征が続く中で厳しいが、チーム作りをやり直す必要がありそう。

ストーマーズ vs ブランビーズ

ストーマーズ勝利。
上位予想していたブランビーズに対してだが、ストーマーズのここ2試合の戦いっぷりが素晴らしい。フーリエとハバナの加入で攻撃が多彩になったというか、単純に突破力が強くなった印象。新キャプテンは次回欠場の噂も、ホームゲームで連勝するのではと予想。ブランビーズの巻き返しにも期待。好ゲームになるんじゃないかと。JSports放送無いケド。

× ブランビーズ勝利。
勝敗予想は外れたものの、内容的には期待通り実力伯仲の好ゲーム。全く同じ形で交互に点を取り合うも、最後にコンバージョン1本の差でブランビーズが逃げ切り。

ハリケーンズ vs ライオンズ

ハリケーンズ勝利。
ようやく実力通りの試合運びが出来るようになってきたと思ったら、すぐにアレレと裏切るハリケーンズではあるものの。ライオンズは前回の雑な試合の余勢がどのくらい残っているのか、不気味といえば不気味。個人的にはカルロスとティアラタのコンタクトにも注目(しない

◯ ハリケーンズ勝利。
ライオンズはカルロスに引っ張られれば鮮やかな攻撃を見せ、カルロスに翻弄されればディフェンスまでガタガタ。しかし粗いゆえに、今後チームがこなれてくれば面白そうな感じは受ける。ハリケーンズはミスも多いものの、速い展開で度々相手を翻弄。

レッズ vs ブルース

レッズ勝利。
因縁の赤青対決(嘘)は、対戦成績も意外にも殆ど互角だが、基本的にはホームチームが勝ってきている流れに沿うのでは。レッズが前回の金星のような試合を出来れば勝利は近そうだが、Qクーパーとブレットはどちらも直感型なので予測が難しく、逆にハマるとブルースにもチャンスか。レンジャーのセンターは面白いかもなので、一応楽しみに。

× ブルース勝利。
レッズは昨週とは別のチームのように攻撃に工夫無し。ギニアの個人技が時折光るくらいで、Qクーパーはキック時以外に存在感無し。一方のブルースはバックス陣のスピード感が非常に良く、レッズディフェンスがついていけない場面がしばしば。タックルも良かった。ブレットの雑なプレーと不安定なキックで当初劣勢にまわったが、終わってみれば完勝。

ウエスタンフォース vs チーフス

チーフス勝利。
ヒルの加入に結構衝撃を受けていますが。チーフスは、プロ野球ならば先週のような大味な試合をした後は大抵、大振り打線が沈黙して一転ロースコアで負けるパターン。雑にならずにしっかり戦えば総合力で普通に勝てると思いまふ。

◯ チーフス勝利。
チーフスは他チームに比較してメンバーの変更が少ないためか、攻撃方法が確立されていて気持ちがいい。各選手がボールを受け取ったら姿勢を低くして突進。プレーに迷いが無く、ドナルドにも貫禄が出てきた。対照的にフォースは誰がラインコントロールをしているのかもよくわからず、ギタウの抜けた穴の大きさをうかがわせる。

チータース vs ハイランダーズ

ハイランダーズ勝利。
先週は会心の試合運びでシャークスを下したチータース。新加入(だよね?)のナース・オリビエに、途中からSHに入ったセイレル・プレトリアスが機能した感じ。しかし今期はとにかくハイランダーズ押しなので、あくまで期待を込めて。開幕2連敗も試合内容は悪くなく、怪力ハーディを加えてトムソンをNo8に置いた新3列にも期待。南アフリカ3連戦はキツいので、なんとか緒戦をモノに。

◯ ハイランダーズ勝利
期待半分だったが、敵地で見事な今期初勝利。ここ2試合と比べて何が良くなった感も無かったが、一歩届かなかった部分がブレイクダウンでの笛などにも微妙に救われて、勝利の方へ傾いた印象。課題としてはキッカーを固定したい。チータースも立ってプレーする意識が前面に出ていて、好感が持てた。

ブルズ vs ワラタス

ブルズ勝利。
緒戦の劇的な逆転勝利も、先週は全く良いところなく敗れたワラタス。ブルズは相変わらずの強さだが、意外とラインブレイクをされている印象も。劣勢になったときにオプションの少ないモルネなので、うまくスタートでリードできればチャンスもあると思うが、いかんせん今のブルズにホームで土をつけるのは至難の業。

◯ ブルズ勝利
ブルズは開始10分で17点のビハインドを負うも、見事に跳ね返して逆転勝利。何度リードされても自信を失わずに攻めに攻める姿勢は凄いが、逆にディフェンスに粘りが無く危うさも感じる。ワラタスもディフェンスに難があり、問題はバーンズを1stで使うか2ndにするかではなく、13を誰にするかという気も。

というわけで、レッズ-ブルース以外は概ね予想通りの展開だったかと。ブルースファンなんですけどね。
今期はレッズやライオンズ、チータースなどの二桁順位が指定席のチームが力をつけていて、プレーオフ進出ラインが混沌としそうな感じ。ブルズも破壊力はあるものの絶対的な強さは感じず、面白いシーズンになりそうだなと思いつつ、このへんで。

今週もやるかどうかは、水曜日くらいに時間があれば。

スーパー14 2010 第3週 勝敗予想

一応「ニュース・観戦記」と銘打ったコンテンツながら、一度もニュースも伝えていなければ観戦記も書いていないことを微妙に自覚しました。そもそもシーズン展望でNZ勢くらいは個別に書くつもりでいたのに、上位予想したクルセイダーズとハリケーンズを書きそびれているうちにクルセイダーズがレッズに惨敗するという体たらくで、完全にタイミングを逸してしまい。

だからといって変な場外乱闘を書いてばかりいるのもナンなので、とりあえず目先の週末勝敗予想など。

クルセイダーズ vs シャークス

クルセイダーズ勝利。
過去の対戦成績ではクルセイダーズが圧倒。先週の負け方は酷いものだったけれど、ホームに戻って立て直し。連敗中シャークスの勢いの無さもあり、結構ワンサイドになるんじゃないかと楽観的に予想。

ストーマーズ vs ブランビーズ

ストーマーズ勝利。
上位予想していたブランビーズに対してだが、ストーマーズのここ2試合の戦いっぷりが素晴らしい。フーリエとハバナの加入で攻撃が多彩になったというか、単純に突破力が強くなった印象。新キャプテンは次回欠場の噂も、ホームゲームで連勝するのではと予想。ブランビーズの巻き返しにも期待。好ゲームになるんじゃないかと。JSports放送無いケド。

ハリケーンズ vs ライオンズ

ハリケーンズ勝利。
ようやく実力通りの試合運びが出来るようになってきたと思ったら、すぐにアレレと裏切るハリケーンズではあるものの。ライオンズは前回の雑な試合の余勢がどのくらい残っているのか、不気味といえば不気味。個人的にはカルロスとティアラタのコンタクトにも注目(しない

レッズ vs ブルース

レッズ勝利。
因縁の赤青対決(嘘)は、対戦成績も意外にも殆ど互角だが、基本的にはホームチームが勝ってきている流れに沿うのでは。レッズが前回の金星のような試合を出来れば勝利は近そうだが、Qクーパーとブレットはどちらも直感型なので予測が難しく、逆にハマるとブルースにもチャンスか。レンジャーのセンターは面白いかもなので、一応楽しみに。

ウエスタンフォース vs チーフス

チーフス勝利。
ヒルの加入に結構衝撃を受けていますが。チーフスは、プロ野球ならば先週のような大味な試合をした後は大抵、大振り打線が沈黙して一転ロースコアで負けるパターン。雑にならずにしっかり戦えば総合力で普通に勝てると思いまふ。

チータース vs ハイランダーズ

ハイランダーズ勝利。
先週は会心の試合運びでシャークスを下したチータース。新加入(だよね?)のナース・オリビエに、途中からSHに入ったセイレル・プレトリアスが機能した感じ。しかし今期はとにかくハイランダーズ押しなので、あくまで期待を込めて。開幕2連敗も試合内容は悪くなく、怪力ハーディを加えてトムソンをNo8に置いた新3列にも期待。南アフリカ3連戦はキツいので、なんとか緒戦をモノに。

ブルズ vs ワラタス

ブルズ勝利。
緒戦の劇的な逆転勝利も、先週は全く良いところなく敗れたワラタス。ブルズは相変わらずの強さだが、意外とラインブレイクをされている印象も。劣勢になったときにオプションの少ないモルネなので、うまくスタートでリードできればチャンスもあると思うが、いかんせん今のブルズにホームで土をつけるのは至難の業。

という感じで、ざっと。
来週もやるかどうかは、これが当たるかどうか次第ってことで。

歴代最多トライ試合に思うラグビーの面白さ

第二節のライオンズ vs チーフスは、観ていて途中で呆れるほどの派手な試合になりました。

残念ながら日本ではテレビ中継が無いためネット越しでの観戦。時間も日本時間で明け方だったので観ていた方は少ないかと思います。よろしければ試合経過を確認しながら、リンク先上部にあるダイジェスト映像などご覧になっていただけば。

軽く過去を紐解けば、両チーム合計での歴代最多得点試合であり、同時にアウェイチームの最多得点試合。更に総トライ数でも最多。アウェイチームのトライ数でも最多タイと、記録ずくめの一戦でした。

この試合後に偶然、ラグビー魂編集部のTwitterアカウントを中心に「トライを取るラグビーが面白いのか」という議論が起こりました。こちらの議論はむしろ、日本選手権での堅実なゲーム運びへのアンチテーゼとして始まった話題ですが、タイミングが丁度合って考える切っ掛けになったので、少しまとめてみようかと。

トライ量産の試合は面白かったか

冒頭にあるライオンズvsチーフスで言えば、答えは「否」です。もちろん「面白い」は主観的なものですが、少なくとも自分は50分過ぎくらいから点差が開き、気の抜けたチーフスのプレーに苛立ちすら覚えました。

もしこの試合を初めての人間と観に行っていたら、それなりの興奮はあったと思います。大きく試合が動き、ラグビーのダイナミズムを過剰に体験出来たので。しかし、これがスーパーラグビー史上で上位に入る好ゲームとは思えません。
では、トライと試合の面白さは無関係なのでしょうか。

そもそもの問題提起は何だったのか

ここで議論の発端を振り返ってみると、JOJO_NYLYさん次の発言だったようです。

キックで陣地を稼ぎ、ディフェンスに徹し相手のミスを待ち、ゴール前をFWでゴリゴリいく、もうそんなゲームは見たくないな。TVで初めてラグビーに接した人に感動を与えられたのだろうか。

自分も、これには全くの同感です。
そしてポイントなのですが、ここでは結果としてのトライ数については何も言及されていないということです。
つまり、議題が途中で若干入れ替わってしまった感がありますが、問題は「結果としてのトライ数の多寡」ではなく「戦術としてトライを目指すか否か」なのではないでしょうか。

サッカーや野球との比較も幾つか挙げられていますが、それらのスポーツとの決定的な違いは、点の取り方が複数あることです。野球はホームベースを踏む、サッカーはゴールネットを揺らすことでのみ点が入りますが、ラグビーにはトライとゴールキックという2種類の得点方法があります。
強いてこれらのスポーツと比較するならば、例えば野球で「あくまでヒットを打とうとする過程でカットをする」のと「とにかく四球狙いでひたすらファールを打つ」の違いでしょうか。(この両者に、ラグビーで今問題になっているそれほどの違いがあるとは思いませんが)

イングランドとスプリングボックス

「キックで陣地を稼ぎ、ディフェンスに徹し相手のミスを待ち、ゴール前をFWでゴリゴリいく」と言われて、多くの人が思い浮かべるのはイングランドラグビーではないでしょうか。殊に2003年の豪州大会では、マーティン・ジョンソンによるハードなディフェンスの下でひたすら相手のミスを待ち、ジョニー・ウイルキンソンのマジックブーツで蹴り込むパターンで「世界一退屈なラグビー」と揶揄されながらも初の栄冠を勝ち取りました。更に続くフランス大会でも、同様の戦術で低い下馬評を覆しての決勝進出を果たします。

それとは若干異なる形ながら、似たような非難を浴びたのが、ここ数年のスプリングボックスでしょう。モルネ/フランソワのダブル・ステインのロングキックで陣地を稼ぎ、フォワードの腕力でブレイクダウンを制覇。密集での反則を誘い、両キッカーの正確無比なキックで得点を稼ぐスタイルは、やはり「ラグビーは地上でやるもの。空中戦は面白くない」との批判を受けながらも、圧倒的な強さでスーパーラグビートライネイションズを征しています。

「勝利」こそが面白さ

確かに、「ラグビーを知らない人が、好きになる」「ラグビーファンが離れていかない」という観点で見れば、これらの試合を「面白くない」と批判することに自分は同意します。
しかし、「イングランドファン」あるいは「南アフリカ国民」が喜ぶのは、やはり「面白い試合をしての敗戦」よりも、「多少退屈な試合運びであってもの勝利」です。ここにプロフェッショナルスポーツとしてのジレンマがあると思います。

今、チームに勝利に最も近づく戦術があるのに、「いや、ラグビー界全体を考えれば、そんなラグビーをすべきではない」と戦術を変えるチームは稀有というより皆無でしょう。それは残念ながら、例えば先日のTL決勝や日本選手権のような、大一番でこそ「勝利」の果実に傾くのは避けられないと思います。(個人的にはTL決勝は、まずまず面白かったですが)

スーパーラグビーの取り組み

この二律背反を解決する方法は、自分にはひとつしか思いつきません。それはシンプルに

「より面白い試合をした方が勝つ」

というルールに変えることです。

これは何ももちろん、ラグビーを採点制にして「面白かった方にボーナス点を与える」などという話ではありません。スーパーラグビーが発足以来してきているような、よりエキサイティングな試合になるようなルール調整やジャッジ基準の変更です。

これは、スーパーラグビーがそうであるように、運営側が主導権を握らなければ出来ないことです。それに選手が協力し、共に目指す「最高のラグビー」こそが勝利への最善手という意識で練習し、戦術を練っていく。安直な変更は忌むべきものですが、ラグビー協会には是非、必要以上に歴史や伝統に囚われず、2019年までに今の何倍もの人が「ラグビーって面白い!」と思ってもらえるような変革を起こして欲しいと、切に願います。

面白いラグビーとは

では最後に、その目指すべき「面白いラグビー」とは、結局どんなものなのでしょうか。
自分が考える「面白いラグビー」とは、やはり「繋ぎ」のラグビーです。

ラグビーはパスを後ろにしか出せず、つまり繋げば必ず、少し後ろに下がることになります。チームとして前進するには、パスを受けた各人が少しずつでも前に出ていくしかない。もちろん流れの中で様々なプレーがありますが、極めて単純に言えば、そのチーム全員での愚直とも言える前進こそが魅力ではないかと思っています。

右に、左に。ある者は相手を引きつけてギャップを作り、ある者は目の前の敵と1対1の勝負を挑む。チームとして意志を統一し、ある時は真っ直ぐに、ある時はトリッキーに、相手の統率を切り裂く。そんな力強さと華麗さの見える試合こそが、ラグビーファンの観たい試合ではないでしょうか。そしてそんなスポーツこそが、未だラグビーを知らない人にも魅力的に映るのでは。

そんな試合の結果であれば、幾つものトライが生まれるダイナミックな試合も、お互いに素晴らしいディフェンスを発揮してキックでなんとか得点をもぎとったジリジリする試合も、それぞれの面白さがあると思います。この段階でようやく、「玄人好みの試合はディフェンシブな~」というような話題にも花が咲いたりするのでしょうが、やはり適度にお互いに素晴らしいトライが生まれる試合の方が結果として楽しいかなと。

自分の記憶にある過去最も面白かった試合は2000年にシドニーで行われたワラビーズ vs オールブラックスのテストマッチですが、最近では昨年末のフランス vs オールブラックスも、かなりのものでした。あんな試合を観たら、ラグビーファンなんて増える一方だろうと本気で思います。

あ、最後に蛇足ですが、面白い試合の要素に「反則が少ない」は必須ですね。やたらと笛の吹かれる試合はフラストレーションが溜まる一方で…

2010シーズンの Highlanders/ハイランダーズ

個人的に、今期の台風の目になって欲しいのがハイランダーズ。
永き低迷から脱出する雰囲気は、昨年の開幕戦からありました。確かにビッグネームは全くといっていいほど無いけれど、チームとして非常に訓練された感じは好感度が高いです。グレン・ムーアは、もしかすると凄く名コーチなんじゃないでしょうか。
残念ながら、昨年は善戦を繰り返すも序盤で連敗。そのまま波に乗り切れずにシーズンを終わりましたが、今年は脱皮してくれるのではないかと本気で期待しています。
(それだけにジミー・カーワンが移籍を望んでいると聞いた時は残念でしたが、めでたく残留となりました。なんのかんの言っても、やっぱり彼は必要だと思われ)

上昇のキーワード

アダム・トムソンが怪我なく無事にシーズンを過ごすこと。
ジミー・カーワンとアダム・トムソン以外でラインブレーカーが現れること。(ベン・スミス? FBながらイズラエル・ダグのステップも魅力)
ジミー・カーワンが、ちょっと短気を治すこと。
ジミー・カーワンが、しっかり禁酒すること。
ジミー・カーワンが、グラウンドの内外で誰かに暴力をふるわないこと。
結局のところ、キーはトムソン、ドネリー、カーワンの三本柱がいかに機能するかじゃないかと。

オールブラックスの相棒

いずれのポジションにも新星の現れる余地はあると思いますが、特にそのトムソン、ドネリー、カーワン、ベン・スミスの相棒として、引き上げられてくる選手が出てくると楽しい。

ドネリーの相方には、噂の高いジョシュ・ベックハイズ。ロック不足のオールブラックスまで一気に駆け上がれる可能性も。もうひとりのトゥイニアウも遅咲きながら堅実なプレーが魅力で、このセカンドローは楽しみが多い感じです。

ベン・スミスの反対側に来そうなのはジェームス・パターソン。ヴァイニコロの切れのあるステップも魅力。

一番問題そうなカーワンの相棒、フライハーフにはダニエル・ボーデンの抜けた穴を埋めるべくマット・バークイストが出戻り。以前の印象は全然残っていませんが、なんとか暴れん坊の手綱を握って欲しいところです。

スターティング・オーダー

どんなオーダーもありそうですが、とりあえず。

  1. ジェイミー・マッキントッシュ
  2. ジェイソン・マクドナルド
  3. クリント・ニューランド
  4. ジョシュ・バークハイズ
  5. トム・ドネリー
  6. アダム・トムソン
  7. ソアカイ
  8. ナシ・マヌ
  9. ジミー・カーワン
  10. マット・バークイスト
  11. ジェームス・パターソン
  12. ジェイデン・ヘイワード
  13. ジェイソン・シューマーク
  14. ベン・スミス
  15. イズラエル・ダグ

2010シーズンの Chiefs/チーフス

去年躍進したチーフス。善戦マンがよもやの決勝進出で、最後は惨敗したものの、ラウンドロビン最終戦でブルズがボーナスポイントを得ずに2位通過となって、会場がプレトリアで無ければどうなっていたか分からなかった…と贔屓目で思ったりしています。

そのチーフスですが、戦力的には良くも悪くも昨期から平行線でしょうか。昨年を超える成績を望むには、やはり底上げが欲しいところ。幸いにしてチームには伸び代のある選手が多いように思うので、彼らの飛躍がチームの躍進にも繋がるものと楽しみに、何人かピックアップしてみましょう。

次代のオールブラックスを担うフランカー

もちろん、ラウアキ…ではなく、メッサム。代表では失速してしまった感のある昨年でしたが、今年はチーフスの牽引からトライネイションズ、不動のブラックスへと一気に駆け上がるのではと思っています。
もう一人、コリン・ボークも非常に楽しみと聞いています。BOPでの活躍が、ひとつ上のレベルでどのくらい通じるのか楽しみです。

ガラスの天才

そして何しろ、リチャード・カフイ。怪我に泣かされ続けた天才も、もう1年を通して元気に働きたい。オールブラックスでコンラッド・スミスの後を継げるのは今のところ彼しか考えられず、まずはチーフスでディフェンスラインのコントロールを。幸い後ろにはムリアイナが居るので、ディフェンスはかなり助けられるはず。逆に彼が安心して攻撃参加できるようなリーダーシップを発揮してくれると、チームも戦術に幅が出てきて面白い。

オーダーは、こんな感じ?

なんとなく趣味で並べてみた。

  1. タウマロロ
  2. デマルマンシェ
  3. ネイサン・ホワイト
  4. カラム・レタリック
  5. ケヴィン・オニール
  6. メッサム
  7. ラティマー
  8. コリン・ボーク
  9. レナード
  10. ドナルド
  11. シヴィヴァトゥ
  12. カラム・ブルース
  13. リチャード・カフイ
  14. マサガ
  15. ムリアイナ

レタリックとボークのBOPコンビを、期待を込めてメンバー入り。不安定なラウアキはインパクトプレーヤー。
今年も決勝トーナメントに進み、昨年がフロックで無かったことを証明したい。

2010シーズンの BLUES/ブルース

実はオークランドに居たこともありブルースファンの自分ですが、全体予想ではサクッと無印に。
キング・カルロスを中心にダギーとビッグ・ジョーを両翼に従え、ムリアイナが最後尾を支えたあの華やかな蒼騎士も、今は昔。ハーフ団が全く落ち着かず、各試合も、シーズン全体も「あと一歩、Xファクターが足りない」パターンにいい加減うんざりですが、ここはポジティブに期待の目で今年の戦力を眺めてみましょう。

ハーフバックについて

まずはその、お家芸ともいえるハーフ団の入れ替わり。今年はルークが戻ってきていつも以上の期待をしたものの、出戻り後は全く精細を欠き、開幕にも調整が間に合わない有様。合流してもセカンドファイブが有力のようで、そうなるとスティーブン・ブレットがポジションを得る様子。その期待度は「ニック・エヴァンスが戻ってきた時よりは遥かに下、ゴッパースが来た時よりはチョット上」といったところ。攻撃的といえば聞こえはいいが、あまりにも雑というか無謀なプレーは、かなりのフラストレーション。むしろカークパトリックの飛躍に期待したい。

そしてスクラムハーフ。ところどころの突破力で光ったモアがいなくなって心配していたものの、ハリケーンズからアルビーを獲得したのは好材料。2年続けてハリケーンズからハーフバックを抜いたことになるが、彼には是非、オークランドに居ついてもらいたいところです。

フォワード陣の活躍に期待

さて、ポジティブにと言いながら腐しましたが、実はやっぱりファンの悲しい性で、密かに期待している部分もあります。それは今期からの新ジャッジ。密集でボールを持ち込んだ側が有利になるとのことなので、恐らくフロントローを含めたフォワードの攻撃参加が鍵になるはず。ブレイクダウンで腕力を発揮する南アタイプのフォワードよりも瞬発力のあるフォワードが有利になれば、ブルースのフロントファイブはかなり強い。きっと。(と思っていた矢先にアリ・ウイリアムズの悲報でガッカリなんですが)

バックスの背比べから抜け出す男

バックスはメンバーが居るような居ないような。ウイングはロコソコの復調度合い次第。センターにトゥイタヴァキを置きたいが、出遅れているようだし、そもそも日本でプレーって話は?便利屋トゥエアヴァにもチームを引っ張る牽引力は感じられず、ルディ・ウルフはプレーの細さが好きになれない。レネ・レンジャーに期待する向きは多いようだが実のところよくわからないので、ここはひとつポール・ウイリアムズを応援しようと思っています。
脚に大怪我をした際の因縁の相手ブルースに移籍してきたワケですが、復帰直後のカンタベリーでのプレーを観て密かに惚れてまして。攻守の切り替えの速さにセンスを感じます。

出来ればこんなメンバーで

そんなこんなで、多分開幕メンバーは全然こうなってないであろうマイ・スターティングオーダーは、こんな感じ。

  1. ウッドコック
  2. メアラム(c)
  3. アフォア
  4. ボーリック
  5. アリ・ウイリアムズ
  6. ハイウ
  7. サージ・リロ
  8. カイノ
  9. アルビー
  10. カークパトリック
  11. ロコソコ
  12. ルーク
  13. トエアヴァ
  14. トゥイタヴァキ / レンジャー
  15. ポール・ウィリアムス

ハイウは出来ればルーズフォワードで使いたいけど、アリ・ウイリアムズが絶望的な今、結局はロックにならざるを得ないのかなと。やはりロックの駒不足感が。
それから、メアラムの「キャプテンには良い人すぎる」って評価が当たっているのかは分かりませんが、確かに、「檄を飛ばす」系のキャプテンが欲しい気も。フラベルが居ればロック問題とあわせてかなり解決なんだけど…ボーリックとか、どうなのかな。

スーパー14 2010シーズンを占う

さて、スーパー”14″としてのラストシーズンとなる2010年も開幕直前。
まだ未公開のブログに予想を書くというのも間の抜けた話ですが、サイト自体の構築が間に合いそうも無いので、とりあえずヒッソリと。

南アフリカ ニュージーランド オーストラリア
14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
: : : : : :































































10位 13位 11位 5位 決勝T 9位 優勝 準優 7位 8位 12位 14位 6位 決勝T 06
11位 12位 10位 準優 優勝 9位 決勝T 8位 6位 決勝T 14位 7位 5位 13位 07
13位 14位 5位 決勝T 10位 11位 優勝 決勝T 7位 6位 12位 8位 9位 準優 08
14位 12位 10位 6位 優勝 11位 決勝T 決勝T 準優 9位 13位 8位 7位 5位 09
150.0 150.0 18.0 8.0 5.5 50.0 4.5 6.0 8.0 10.0 150.0 50.0 6.5 10.0 TAB

一番下段の「TAB」は、オーストラリアとニュージーランドで盛んなブックメーカーによるレーティングで、賭金の倍率を意味します。数値が低いほど、本命視されているということです。

リーグ戦の行方

特に意外性の無い予想ですが、やはり本命はクルセイダーズ。昨年圧倒的な強さでシーズンを制したブルズからはポイントゲッターのハバナが抜けたのに対して、クルセイダーズは司令塔のダン・カーターが復帰。大黒柱のリッチーも3~4試合後には合流できますし、戦力的に一歩抜け出していると予想します。

ブルズは、最初と最後に圧倒的な強さを誇るホームゲームが集中しているので日程的には有利。序盤の連勝中にクルセイダーズが敗れればプレッシャーをかけられると思いますが、逆に2~5試合目に骨っぽい相手が揃っており、ここで取りこぼすことがあれば一気にピンチも。

この2チームを脅かす相手としてはハリケーンズ。ほぼオールブラックスの豪華メンバーながら毎年勝ち切れないのは、やはり絶対的な司令塔の不足か。昨年日本で行われたU20で大活躍した新人のアーロン・クルーデンに期待も、結局は新キャプテンのホアとバックスの要コンラッド・スミスが前後衛それぞれの指揮を安定して取れるかにかかっているように思われます。

もう1チームは、低迷するオーストラリアからブランビーズ。マット・ギタウとロッキー・エルソムのワラビーズを代表する2人が加入し、モートロックやジョージ・スミスなどの今年が最後になるとも噂されるベテラン勢と上手く噛み合えば、スーパー14になってから遠ざかっている決勝進出も近づくのでは。

個人的に今年大きな期待をかけているのはハイランダーズ。昨期も最終的な順位は例年通りになってしまったとはいえ、序盤から集中力の高い組織的なプレーでチームの成長を伺わせました。特にロックのドネリーとベックハイズは、揃ってオールブラックスの世代交代を促せる実力があると見ました。問題はやはりダニエル・ボーデンの抜けたフライハーフを中心としたバックス陣。バークイストの潜在能力とイズラエル・ダグに期待したい。ラインブレークをアダム・トムソンやジミー・カーワンらに頼るのでなく、相手ディフェンスを切り裂けるバックスが出てくれば一気に上位進出もあるのではないかと思っています。