[颱風注意報 番外] ティア君、新聞に載る (良いことで)

我らがアイドル・ティアラタ君が、新聞に載りました。なんと今度は、良いことで。ご本人による記事のスナップショットはこちら

せっかくなので、ざっと書き写しておきます。

As debate raged last week over whether fans should be allowed on to Westpac Stadium to pat their rugby heroes on the back. Hurricanes prop Neemia Tialata tweeted:
Dear Fans/Mr Gray; we love you all and its a shame we cant get you all on the field like back in the good old athletic park days:) i don’t know why but that wont stop us from joining you all in the stands after home games…i promise i will stay out there to sign/smile for photos till every last kid/fan is outta that stadium with a smile win or lose this year… thats the least we can offer as a player. thank you all for your support and feel free to stop by and say hi on my twitter page: https://twitter.com/neyza3 sign: neemia tialata:)

実際のところ前後の流れをよく知らないので推測ですが、掲載されたのは恐らく The Dominion Post。同紙上で、試合後にスタジアムをファンに開放することの是非が話題になっていたのではないかと思います。そういえば開幕戦のクルセイダーズ vs ハイランダーズで、試合後にファンを入れていました。ワイカトでは以前から、試合終了後にファンがフィールドに降りて選手と話をしたり、写真を撮ったりすることが出来ます。これも推測ですが、開幕戦のクライストチャーチが発端になって、「ウエリントンでも、ああできないの?」という議論になったのではないでしょうか。

それに対して今回コメントを寄せたのが、我らがティア君。ざっと内容を訳してみます。

愛するファンのみなさん、古き良きアスレチックパークの時代のように皆さんにフィールドへ降りてもらえないのを、残念に思っています。それが出来ない理由はわかりませんが、そのことがホームゲームの後でファンの皆さんと我々選手が触れ合う機会を失わせるわけではありません。私は試合後に、勝敗に関係なくスタジアムの外に立ち、最後のファンや子どもたちが立ち去るまで、笑顔でサインや写真に応じることを約束します。…選手としてできる最低限のこととして。みなさんの応援に感謝します。いつでも気軽にTwitterで話しかけてください。

確かに、フレンドリーに選手と触れ合う機会の多いNZで、全てのスタジアムでこれを許していないのは不思議な感じすらします。試合の興奮残るフィールドに降り立ち、選手を称えたり、子供と走ったり、ジェリー・コリンズが(自粛)した後を眺めたりするのは楽しいものです。遠からず、ウェストパックでも行われるようになるのではないでしょうか。

そして自ら先頭に立って、こういったコメントを出すティア君に、改めて敬意を表します。TwitterやUstreamでネタを提供してくれるのもファンサービス故ですし、思い出せば昨年のブレディスローカップでも、最後までフィールドに残って客席と何か話たり、手をふったりしていたのはティアラタでした。
この彼のファンに楽しんで欲しいという想いに応えるためにも、今後とも弄っていきたいなと気持ちを新たにしたワケですが。

それはそれとして、議論になっている「試合後にフィールドに降りる」サービスは、日本では難しいでしょうか。
例えばプロ野球の日本ハムは試合後に親子連れに限ってですが、グラウンドへ降りることが出来るようです。日本のラグビー選手とファンの雰囲気はNZのそれとは少し違うとは思いますが、特に子供連れの人は絶対に楽しいと思います。その子どもがラグビー選手に憧れて次に繋がってくれれば、ラグビー協会にとっても単なる「サービス」ではなく「投資」でもありえます。

2019年ワールドカップに向けても、何をやっても「やりすぎ」ということはありません。実現されたら…嬉しいですね。

[颱風注意報 #3] ネイザ君、ちょっとおネイな気分

さて、ようやく先週の「the HURRICANE WARNING!」に追いつきました。このタイトルが気に入って、こちらではシリーズタイトルにさせてもらっていたり。

今度はホームにウエスタンフォースを迎え撃つ前日。おそらくは自宅から、賑やかだった前回と違って独りでまったりモード。あれだけ流行らせたヒゲもサッパリと剃り落としたのは、ハリケーンズ入りが噂される同ポジションのハイマンとキャラまで被るのを嫌ったからだと専らの評判はありませんが。

そのカール・ハイマン(違和感あるな。ヘイマン?)が海外移籍してヒゲを落とすや、ファンサイト「ハイマンのヒゲ」はアイデンティティを全否定され、ショックで更新を完全停止してしまいましたが。

ティア君のヒゲにファンがそこまで思い入れる時間は無く、むしろ見慣れた姿に微妙に安堵。しかし改めてサッパリしてみると、どちらかというと爬虫類系。なんとなく名前からも白亜紀の生き残りかと疑うのは失礼でしょうか。失礼ですね。失礼しました。もう言いません。

さて、そのティアレックス君のショーですが、残念ながら今回はライブを見られず。後で録画をチラ見しただけなのですが、なんだか身体のお手入れに熱心な様子。ツメも研いでピカピカにしてきたとご満悦です。ホント綺麗。

いったい何がといぶかしむも、そういえば思い当たるのは、これに先立った水曜日のジェーンのust。ありますよね、不倫相手の幸せな家庭を垣間見たりすると、ついつい切なくなって自分を着飾ってみたり、代用に犬を飼ってみたりしたくなることが。

そんなアンニュイなティア君も、翌日の試合ではジェーンと仲良くアベックトライ。快勝の夜空に浮かぶ月は、ジュラ紀から変わらずティア君の笑顔を優しく照らし続けてくれていると思います。

スーパー14 2010 第3週 勝敗予想

一応「ニュース・観戦記」と銘打ったコンテンツながら、一度もニュースも伝えていなければ観戦記も書いていないことを微妙に自覚しました。そもそもシーズン展望でNZ勢くらいは個別に書くつもりでいたのに、上位予想したクルセイダーズとハリケーンズを書きそびれているうちにクルセイダーズがレッズに惨敗するという体たらくで、完全にタイミングを逸してしまい。

だからといって変な場外乱闘を書いてばかりいるのもナンなので、とりあえず目先の週末勝敗予想など。

クルセイダーズ vs シャークス

クルセイダーズ勝利。
過去の対戦成績ではクルセイダーズが圧倒。先週の負け方は酷いものだったけれど、ホームに戻って立て直し。連敗中シャークスの勢いの無さもあり、結構ワンサイドになるんじゃないかと楽観的に予想。

ストーマーズ vs ブランビーズ

ストーマーズ勝利。
上位予想していたブランビーズに対してだが、ストーマーズのここ2試合の戦いっぷりが素晴らしい。フーリエとハバナの加入で攻撃が多彩になったというか、単純に突破力が強くなった印象。新キャプテンは次回欠場の噂も、ホームゲームで連勝するのではと予想。ブランビーズの巻き返しにも期待。好ゲームになるんじゃないかと。JSports放送無いケド。

ハリケーンズ vs ライオンズ

ハリケーンズ勝利。
ようやく実力通りの試合運びが出来るようになってきたと思ったら、すぐにアレレと裏切るハリケーンズではあるものの。ライオンズは前回の雑な試合の余勢がどのくらい残っているのか、不気味といえば不気味。個人的にはカルロスとティアラタのコンタクトにも注目(しない

レッズ vs ブルース

レッズ勝利。
因縁の赤青対決(嘘)は、対戦成績も意外にも殆ど互角だが、基本的にはホームチームが勝ってきている流れに沿うのでは。レッズが前回の金星のような試合を出来れば勝利は近そうだが、Qクーパーとブレットはどちらも直感型なので予測が難しく、逆にハマるとブルースにもチャンスか。レンジャーのセンターは面白いかもなので、一応楽しみに。

ウエスタンフォース vs チーフス

チーフス勝利。
ヒルの加入に結構衝撃を受けていますが。チーフスは、プロ野球ならば先週のような大味な試合をした後は大抵、大振り打線が沈黙して一転ロースコアで負けるパターン。雑にならずにしっかり戦えば総合力で普通に勝てると思いまふ。

チータース vs ハイランダーズ

ハイランダーズ勝利。
先週は会心の試合運びでシャークスを下したチータース。新加入(だよね?)のナース・オリビエに、途中からSHに入ったセイレル・プレトリアスが機能した感じ。しかし今期はとにかくハイランダーズ押しなので、あくまで期待を込めて。開幕2連敗も試合内容は悪くなく、怪力ハーディを加えてトムソンをNo8に置いた新3列にも期待。南アフリカ3連戦はキツいので、なんとか緒戦をモノに。

ブルズ vs ワラタス

ブルズ勝利。
緒戦の劇的な逆転勝利も、先週は全く良いところなく敗れたワラタス。ブルズは相変わらずの強さだが、意外とラインブレイクをされている印象も。劣勢になったときにオプションの少ないモルネなので、うまくスタートでリードできればチャンスもあると思うが、いかんせん今のブルズにホームで土をつけるのは至難の業。

という感じで、ざっと。
来週もやるかどうかは、これが当たるかどうか次第ってことで。

このサイト上のデータ精度について

今日、ちょうどこんな記事があったので、改めて。

Rebel Sport Super 14: Teams, stats and facts for round 3

以下、ポイントにしたい箇所を引用。

Can Daniel Carter move into third on the all time Rebel Sport Super Rugby points scorers list, overtaking Matt Burke on 959 points? DC is on 947and has a per match average of over 13 points so the maths suggests he might. Andrew Mehrtens on 990 and Stirling Mortlock on 996 currently remain ahead of the pack but with Carter advancing at his current rate, they may not remain at the top for long…

これによると今日時点でのカーターの総得点は947点となっていますが、このサイトの集計では945点と、2点足りません。マーテンスの990点は合っていますが、モートロックの996点に対し、こちらでは1021点と25点もの差が。
これはどういうことでしょうか。

と自分に問いかけても、正直なところ、わかりません。元にしているデータソースが違うんだろうとしか。

ちなみに、昨年のスコア王はモルネの191点ですが、Wikipediaによれば189点です。しかしこれは、5/16のシャークス戦でのコンバージョンがひとつ抜けています。

ラウンドロビン最終戦で印象深い試合でしたし、ここにあるスタッツではトライx3(15点)、コンバージョンx2(4点)、ペナルティキックx2(6点)の合計をしても25点にしかならないので、誤りは明らかです。(しかもペナルティキック2本は実際は共にドロップゴールだったはず)
モルネの得点を191と明記している記事もありました。

誤差の大きいモートロックですが、まず本人の公式サイトを見ると、スーパー14でのトータルポイントは913点とあります。

Super 14 Points: 913 [49 tries, 136 conversions, 132 penalty goals]

これはサイトの更新が止まっている2008年末までの数値だと思われますが、まずはこれをベースに見てみましょう。
ちなみに、SUPER-RUGBY.jpの集計では、2008年までの合計は915点。コンバージョン1つの誤差でした。ここに、2009年の得点を足します。またあちこちのサイトで誤差があるのですが、概ね81~83点となっています。(このサイトでは83点)。なので正確にはわからないものの、おおよそ1000点弱には達しているはずです。今期の2試合での得点が23点なので、現時点では1000点を超えていないと、おかしいことになります。

数値的なところでは、このサイトの集計が、自分のところと近いようです。(モートロックはやはり1000点超。カーターもピッタリ同じ点)

モートロックに関しては、もしかすると記事中の数値は今シーズン始まる前の数値なのかもしれません(文脈的にちょっとムリがありますが)。

いずれにしろ、「公式」な数値が分からないので、正解/不正解あるいは誤差の大きさも分からず、なかなか難しいものがあります。怪しい数値は公開を控えようかとも思いましたが、10点程度の誤差を許容してもらえれば、大体の傾向を知ることには役立ちます。

ということで、おおよそ次のような精度だと思っていただければと。

  • チームの勝敗、得失点、ポイントに関しては、ほぼ間違いない。
  • 選手の出場試合、トライ数、キック数などの細かなスタッツについては、それぞれポイント数ではなく機会数で2~3の誤差は生じている可能性がある。
  • そのため、上記データの集計である試合別トライ数やチーム別キック数などのスタッツも、同様の誤差が発生する。

よろしくご了承の上、サイトを閲覧いただけますようお願い致します。

もし「これが公式な数値だよ」というものをご存知の方がいれば、教えてください。
(対応できるかどうかは、確認してからになりますが)

[颱風注意報 #2] ティアラ太はその証なのよ

スーパー14 2010シーズン、ブルースとの開幕戦前夜。これが本当の第一回となる颱風注意報(この時点では、この名前はついていなかったハズ)が無事、放送事故で40分以上遅れた末に始まりました。前回放送事故よりはマシなものの、先行き不安な幕開けですこと。

この日はノースハーバーへの遠征なので、宿泊先のホテル(スカイシティかな?)からの放送。機材の設定が上手くいかなかったのも、そのせいということに一応。
しかし、チームの宿泊先だけにヒマそうなメンバーが入れ替わり現れ、なかなか賑やかで楽しそうな。

さて、ようやく放送が開始されると、現れたティア君はチャージャーズのユニフォーム着用。前回はブルズ(否:ブルー・ブルズ)だし、何故毎度他のスポーツでと。

ゲストはまずは、Twitter上で予告されていたタマティ・エリソン。もうひとりの予告ゲストであるホゼア・ギアも、よくは見えないけれど居る様子。しかし若手でルックスの良い2人を前もって予告するあたり、早くもティア君の「スーパーラグビー界、視聴率No.1!」の野望が透けて見えるよう。

その他、相方のジェーン、コンラッド・スミス、アーロン・クルーデン、アルビー・マシューソンらが部屋にたむろ。音楽鳴らして楽しそうに…って、アルビー?あなた今期からブルースに移籍でしょーがっ!明日の対戦相手っ!開幕戦がいきなり古巣との対決というナーバスな雰囲気は微塵も無く、朗らかに談笑するアルビー君。AC/DCですか、そうですか。それってライバル豪州のバンドですよ、ええ、そんなことどうでもいいですね。

このUstreamはオンエアであればチャットでリアルタイムに書き込める仕組みで、基本的にそれを見ながらティア君が答えて行く形で進行。そのため後で録画を見ても、イマイチ意味がわからなかったりします。自分も他の作業をしながらのチラ見だったのでうろ覚えですが、確か「君たち(ティア君&スープ君)、ボーズラブだよね」「そうだよ。愛し合ってるんだ♪」「ジェーンは、色のついたシャツ持ってないワケ?」「持ってるよー」「コンラッド・スミスはTwitterやってないの?」「やってないね。彼は法律家みたいなもん(*)だからさ。」「ジェーンの黄色いブーツかっこいいね」「そうだろー。セブンスの時に履いてたやつなんだ」などといったキウイラガーらしい友達感覚でテキトーな流れ。
(* コンラッド・スミスは大学でも法学を専攻した立派な法律家。いや、だから?)

試合、それも開幕戦前夜らしい、リラックスした中にもどこか緊迫感を漂わせる落ち着いた雰囲気の中(嘘)、こちらもやや飽きて他の作業に集中し始めた頃、ティア君の声のトーンが急に変わる

「んー?過去のプレーヤーじゃん。金稼ぎに行って、今は戻ってきて…それだけだろ?」

やー。聞こえない聞こえない。誰のこと言ったんダロ。ま、ブルース戦前夜だからね。ははははは。

そんなこんなで夜は更け、今回も平和に終了。

ちなみに、翌日の試合は見事にハリケーンズが勝ちましたとさ。
あ、アルビー君も活躍しましたよ。ええ。

[颱風注意報!] ネイザと愉快な仲間たち

南半球ラグビー界のITマスターにして自称「Twitterキング」の、ニュージーランドが誇る重量プロップ、ネイザことティアラタ君(ハリケーンズ)。

ロナウジーニョと爆笑するティア君

昨年はTwitter上で、オールブラックスの次の試合に誰が出るの自分は出ないのとバラしてしまい、マスコミから「チームの機密漏洩」とバッシング。よせばいいのに、それに対してまた「これを書いたヤツは出会い系でも見ながら記事書いてるオタク野郎だろうよ(ちょい脚色)」「だって、こんなの別に大した秘密じゃねーし」と開き直ったTweet。泥仕合の様相に、最後はヘッドコーチのグレアム・ヘンリーが

「まぁまぁ、Twitterが恐ろしいモンだってことは分かったよ。
ちなみに、次のイングランド戦のファーストファイブはヤツね。

と微妙に笑えないジョーク(*)でフォローする始末に陥ったオシャベリな彼。
(*この時、オールブラックスはフライハーフ不足で大変だったのです。ホントに。)

そんなティア君が、今年はUstreamを活用して更なる機密漏洩に挑戦です。

記念すべき初回は、雑誌で言えば創刊ゼロ号とでも言うべき、テストストリーム。その内容は、期待に違わぬグダグダな代物でした。
まず、画面にはヒゲダルマのティア君がアップで登場。この顔はTwitter上で本人により既に晒されていましたが、やはり改めて見るとギョッとします。そして後方にはジョン・シュワルガー、半裸のヴィクター・ヴィト、飲酒運転デービッド・スミスの濃いい3人組。なんとなく「へー」「ほー」「これがー」と流れる時間。そして適当なところで、ヒゲダルマ2号(ウィプー)、ヒゲダルマ3号(ノヌー)が登場。

ティア君とマア君。向かって左に見切れてるのがウィプー。
実はこの時、仕込み中…

ブレディスローカップ来日時のTarzanのインタビューで「ラグビー選手とは子どもたちのヒーローというより、手本でなくてはならないと思っている。(うろ覚え)」と、好感度を上げたマア君。なんとなく大雑把なイメージと合わない大人な発言に、そういえばタナの一番弟子だったことも再認識。

そんなキウイキッズの模範となるべきマア君が、次の瞬間にとった行動が、コレ。

どーん。

全国のラグ美さん及びお食事中の皆様ゴメンなさい。
「へー、こんなところにもタトゥーが」と冷静に眺めるキミもどうかと思うが、我が義妹よ。

その後、みんな帰ってちょっとダレたところで、ティア君一番のマブダチ、soup15ことニュージーランドが誇る美形FB、コーリー・ジェーンの登場です。
彼は前述のTwitterおしゃべり事件の主犯とも言うべき男で、ティア君の最も古いTweet仲間。彼が現れた時の、ティア君の光り輝く笑顔は一見の価値アリです。

この後、チャットでファンから「君たちボーイズラブでしょ?」と尋問されることになる彼ららしく、当然のように半裸で登場するスープ君。貴重かと思ってスナップしておきましたが、第二回以降でも彼のセミヌードは水戸黄門における由美かおるの入浴シーンのように毎回見られるのでした。

ティア君によれば、これは今年ずっと試合前日に、主にチームメートのゴシップ暴露のために恒例として行うつもりだとか。

ちょっとマジメな話、こうやって選手のキャラクターやチーム内の雰囲気を伝えてくれるのは、結構楽しいと思うんですね。変に「番組」にしようと頑張らない、ゆるーい感じも結構魅力。こんなティア君の試みに協力すべく、思い出したら追跡していこうと思っています。興味を持ったら是非、Twitterをフォローするなり、颱風注意報を閲覧するなり、してみて下さい。

歴代最多トライ試合に思うラグビーの面白さ

第二節のライオンズ vs チーフスは、観ていて途中で呆れるほどの派手な試合になりました。

残念ながら日本ではテレビ中継が無いためネット越しでの観戦。時間も日本時間で明け方だったので観ていた方は少ないかと思います。よろしければ試合経過を確認しながら、リンク先上部にあるダイジェスト映像などご覧になっていただけば。

軽く過去を紐解けば、両チーム合計での歴代最多得点試合であり、同時にアウェイチームの最多得点試合。更に総トライ数でも最多。アウェイチームのトライ数でも最多タイと、記録ずくめの一戦でした。

この試合後に偶然、ラグビー魂編集部のTwitterアカウントを中心に「トライを取るラグビーが面白いのか」という議論が起こりました。こちらの議論はむしろ、日本選手権での堅実なゲーム運びへのアンチテーゼとして始まった話題ですが、タイミングが丁度合って考える切っ掛けになったので、少しまとめてみようかと。

トライ量産の試合は面白かったか

冒頭にあるライオンズvsチーフスで言えば、答えは「否」です。もちろん「面白い」は主観的なものですが、少なくとも自分は50分過ぎくらいから点差が開き、気の抜けたチーフスのプレーに苛立ちすら覚えました。

もしこの試合を初めての人間と観に行っていたら、それなりの興奮はあったと思います。大きく試合が動き、ラグビーのダイナミズムを過剰に体験出来たので。しかし、これがスーパーラグビー史上で上位に入る好ゲームとは思えません。
では、トライと試合の面白さは無関係なのでしょうか。

そもそもの問題提起は何だったのか

ここで議論の発端を振り返ってみると、JOJO_NYLYさん次の発言だったようです。

キックで陣地を稼ぎ、ディフェンスに徹し相手のミスを待ち、ゴール前をFWでゴリゴリいく、もうそんなゲームは見たくないな。TVで初めてラグビーに接した人に感動を与えられたのだろうか。

自分も、これには全くの同感です。
そしてポイントなのですが、ここでは結果としてのトライ数については何も言及されていないということです。
つまり、議題が途中で若干入れ替わってしまった感がありますが、問題は「結果としてのトライ数の多寡」ではなく「戦術としてトライを目指すか否か」なのではないでしょうか。

サッカーや野球との比較も幾つか挙げられていますが、それらのスポーツとの決定的な違いは、点の取り方が複数あることです。野球はホームベースを踏む、サッカーはゴールネットを揺らすことでのみ点が入りますが、ラグビーにはトライとゴールキックという2種類の得点方法があります。
強いてこれらのスポーツと比較するならば、例えば野球で「あくまでヒットを打とうとする過程でカットをする」のと「とにかく四球狙いでひたすらファールを打つ」の違いでしょうか。(この両者に、ラグビーで今問題になっているそれほどの違いがあるとは思いませんが)

イングランドとスプリングボックス

「キックで陣地を稼ぎ、ディフェンスに徹し相手のミスを待ち、ゴール前をFWでゴリゴリいく」と言われて、多くの人が思い浮かべるのはイングランドラグビーではないでしょうか。殊に2003年の豪州大会では、マーティン・ジョンソンによるハードなディフェンスの下でひたすら相手のミスを待ち、ジョニー・ウイルキンソンのマジックブーツで蹴り込むパターンで「世界一退屈なラグビー」と揶揄されながらも初の栄冠を勝ち取りました。更に続くフランス大会でも、同様の戦術で低い下馬評を覆しての決勝進出を果たします。

それとは若干異なる形ながら、似たような非難を浴びたのが、ここ数年のスプリングボックスでしょう。モルネ/フランソワのダブル・ステインのロングキックで陣地を稼ぎ、フォワードの腕力でブレイクダウンを制覇。密集での反則を誘い、両キッカーの正確無比なキックで得点を稼ぐスタイルは、やはり「ラグビーは地上でやるもの。空中戦は面白くない」との批判を受けながらも、圧倒的な強さでスーパーラグビートライネイションズを征しています。

「勝利」こそが面白さ

確かに、「ラグビーを知らない人が、好きになる」「ラグビーファンが離れていかない」という観点で見れば、これらの試合を「面白くない」と批判することに自分は同意します。
しかし、「イングランドファン」あるいは「南アフリカ国民」が喜ぶのは、やはり「面白い試合をしての敗戦」よりも、「多少退屈な試合運びであってもの勝利」です。ここにプロフェッショナルスポーツとしてのジレンマがあると思います。

今、チームに勝利に最も近づく戦術があるのに、「いや、ラグビー界全体を考えれば、そんなラグビーをすべきではない」と戦術を変えるチームは稀有というより皆無でしょう。それは残念ながら、例えば先日のTL決勝や日本選手権のような、大一番でこそ「勝利」の果実に傾くのは避けられないと思います。(個人的にはTL決勝は、まずまず面白かったですが)

スーパーラグビーの取り組み

この二律背反を解決する方法は、自分にはひとつしか思いつきません。それはシンプルに

「より面白い試合をした方が勝つ」

というルールに変えることです。

これは何ももちろん、ラグビーを採点制にして「面白かった方にボーナス点を与える」などという話ではありません。スーパーラグビーが発足以来してきているような、よりエキサイティングな試合になるようなルール調整やジャッジ基準の変更です。

これは、スーパーラグビーがそうであるように、運営側が主導権を握らなければ出来ないことです。それに選手が協力し、共に目指す「最高のラグビー」こそが勝利への最善手という意識で練習し、戦術を練っていく。安直な変更は忌むべきものですが、ラグビー協会には是非、必要以上に歴史や伝統に囚われず、2019年までに今の何倍もの人が「ラグビーって面白い!」と思ってもらえるような変革を起こして欲しいと、切に願います。

面白いラグビーとは

では最後に、その目指すべき「面白いラグビー」とは、結局どんなものなのでしょうか。
自分が考える「面白いラグビー」とは、やはり「繋ぎ」のラグビーです。

ラグビーはパスを後ろにしか出せず、つまり繋げば必ず、少し後ろに下がることになります。チームとして前進するには、パスを受けた各人が少しずつでも前に出ていくしかない。もちろん流れの中で様々なプレーがありますが、極めて単純に言えば、そのチーム全員での愚直とも言える前進こそが魅力ではないかと思っています。

右に、左に。ある者は相手を引きつけてギャップを作り、ある者は目の前の敵と1対1の勝負を挑む。チームとして意志を統一し、ある時は真っ直ぐに、ある時はトリッキーに、相手の統率を切り裂く。そんな力強さと華麗さの見える試合こそが、ラグビーファンの観たい試合ではないでしょうか。そしてそんなスポーツこそが、未だラグビーを知らない人にも魅力的に映るのでは。

そんな試合の結果であれば、幾つものトライが生まれるダイナミックな試合も、お互いに素晴らしいディフェンスを発揮してキックでなんとか得点をもぎとったジリジリする試合も、それぞれの面白さがあると思います。この段階でようやく、「玄人好みの試合はディフェンシブな~」というような話題にも花が咲いたりするのでしょうが、やはり適度にお互いに素晴らしいトライが生まれる試合の方が結果として楽しいかなと。

自分の記憶にある過去最も面白かった試合は2000年にシドニーで行われたワラビーズ vs オールブラックスのテストマッチですが、最近では昨年末のフランス vs オールブラックスも、かなりのものでした。あんな試合を観たら、ラグビーファンなんて増える一方だろうと本気で思います。

あ、最後に蛇足ですが、面白い試合の要素に「反則が少ない」は必須ですね。やたらと笛の吹かれる試合はフラストレーションが溜まる一方で…

2010シーズンの Highlanders/ハイランダーズ

個人的に、今期の台風の目になって欲しいのがハイランダーズ。
永き低迷から脱出する雰囲気は、昨年の開幕戦からありました。確かにビッグネームは全くといっていいほど無いけれど、チームとして非常に訓練された感じは好感度が高いです。グレン・ムーアは、もしかすると凄く名コーチなんじゃないでしょうか。
残念ながら、昨年は善戦を繰り返すも序盤で連敗。そのまま波に乗り切れずにシーズンを終わりましたが、今年は脱皮してくれるのではないかと本気で期待しています。
(それだけにジミー・カーワンが移籍を望んでいると聞いた時は残念でしたが、めでたく残留となりました。なんのかんの言っても、やっぱり彼は必要だと思われ)

上昇のキーワード

アダム・トムソンが怪我なく無事にシーズンを過ごすこと。
ジミー・カーワンとアダム・トムソン以外でラインブレーカーが現れること。(ベン・スミス? FBながらイズラエル・ダグのステップも魅力)
ジミー・カーワンが、ちょっと短気を治すこと。
ジミー・カーワンが、しっかり禁酒すること。
ジミー・カーワンが、グラウンドの内外で誰かに暴力をふるわないこと。
結局のところ、キーはトムソン、ドネリー、カーワンの三本柱がいかに機能するかじゃないかと。

オールブラックスの相棒

いずれのポジションにも新星の現れる余地はあると思いますが、特にそのトムソン、ドネリー、カーワン、ベン・スミスの相棒として、引き上げられてくる選手が出てくると楽しい。

ドネリーの相方には、噂の高いジョシュ・ベックハイズ。ロック不足のオールブラックスまで一気に駆け上がれる可能性も。もうひとりのトゥイニアウも遅咲きながら堅実なプレーが魅力で、このセカンドローは楽しみが多い感じです。

ベン・スミスの反対側に来そうなのはジェームス・パターソン。ヴァイニコロの切れのあるステップも魅力。

一番問題そうなカーワンの相棒、フライハーフにはダニエル・ボーデンの抜けた穴を埋めるべくマット・バークイストが出戻り。以前の印象は全然残っていませんが、なんとか暴れん坊の手綱を握って欲しいところです。

スターティング・オーダー

どんなオーダーもありそうですが、とりあえず。

  1. ジェイミー・マッキントッシュ
  2. ジェイソン・マクドナルド
  3. クリント・ニューランド
  4. ジョシュ・バークハイズ
  5. トム・ドネリー
  6. アダム・トムソン
  7. ソアカイ
  8. ナシ・マヌ
  9. ジミー・カーワン
  10. マット・バークイスト
  11. ジェームス・パターソン
  12. ジェイデン・ヘイワード
  13. ジェイソン・シューマーク
  14. ベン・スミス
  15. イズラエル・ダグ

2010シーズンの Chiefs/チーフス

去年躍進したチーフス。善戦マンがよもやの決勝進出で、最後は惨敗したものの、ラウンドロビン最終戦でブルズがボーナスポイントを得ずに2位通過となって、会場がプレトリアで無ければどうなっていたか分からなかった…と贔屓目で思ったりしています。

そのチーフスですが、戦力的には良くも悪くも昨期から平行線でしょうか。昨年を超える成績を望むには、やはり底上げが欲しいところ。幸いにしてチームには伸び代のある選手が多いように思うので、彼らの飛躍がチームの躍進にも繋がるものと楽しみに、何人かピックアップしてみましょう。

次代のオールブラックスを担うフランカー

もちろん、ラウアキ…ではなく、メッサム。代表では失速してしまった感のある昨年でしたが、今年はチーフスの牽引からトライネイションズ、不動のブラックスへと一気に駆け上がるのではと思っています。
もう一人、コリン・ボークも非常に楽しみと聞いています。BOPでの活躍が、ひとつ上のレベルでどのくらい通じるのか楽しみです。

ガラスの天才

そして何しろ、リチャード・カフイ。怪我に泣かされ続けた天才も、もう1年を通して元気に働きたい。オールブラックスでコンラッド・スミスの後を継げるのは今のところ彼しか考えられず、まずはチーフスでディフェンスラインのコントロールを。幸い後ろにはムリアイナが居るので、ディフェンスはかなり助けられるはず。逆に彼が安心して攻撃参加できるようなリーダーシップを発揮してくれると、チームも戦術に幅が出てきて面白い。

オーダーは、こんな感じ?

なんとなく趣味で並べてみた。

  1. タウマロロ
  2. デマルマンシェ
  3. ネイサン・ホワイト
  4. カラム・レタリック
  5. ケヴィン・オニール
  6. メッサム
  7. ラティマー
  8. コリン・ボーク
  9. レナード
  10. ドナルド
  11. シヴィヴァトゥ
  12. カラム・ブルース
  13. リチャード・カフイ
  14. マサガ
  15. ムリアイナ

レタリックとボークのBOPコンビを、期待を込めてメンバー入り。不安定なラウアキはインパクトプレーヤー。
今年も決勝トーナメントに進み、昨年がフロックで無かったことを証明したい。

2010シーズンの BLUES/ブルース

実はオークランドに居たこともありブルースファンの自分ですが、全体予想ではサクッと無印に。
キング・カルロスを中心にダギーとビッグ・ジョーを両翼に従え、ムリアイナが最後尾を支えたあの華やかな蒼騎士も、今は昔。ハーフ団が全く落ち着かず、各試合も、シーズン全体も「あと一歩、Xファクターが足りない」パターンにいい加減うんざりですが、ここはポジティブに期待の目で今年の戦力を眺めてみましょう。

ハーフバックについて

まずはその、お家芸ともいえるハーフ団の入れ替わり。今年はルークが戻ってきていつも以上の期待をしたものの、出戻り後は全く精細を欠き、開幕にも調整が間に合わない有様。合流してもセカンドファイブが有力のようで、そうなるとスティーブン・ブレットがポジションを得る様子。その期待度は「ニック・エヴァンスが戻ってきた時よりは遥かに下、ゴッパースが来た時よりはチョット上」といったところ。攻撃的といえば聞こえはいいが、あまりにも雑というか無謀なプレーは、かなりのフラストレーション。むしろカークパトリックの飛躍に期待したい。

そしてスクラムハーフ。ところどころの突破力で光ったモアがいなくなって心配していたものの、ハリケーンズからアルビーを獲得したのは好材料。2年続けてハリケーンズからハーフバックを抜いたことになるが、彼には是非、オークランドに居ついてもらいたいところです。

フォワード陣の活躍に期待

さて、ポジティブにと言いながら腐しましたが、実はやっぱりファンの悲しい性で、密かに期待している部分もあります。それは今期からの新ジャッジ。密集でボールを持ち込んだ側が有利になるとのことなので、恐らくフロントローを含めたフォワードの攻撃参加が鍵になるはず。ブレイクダウンで腕力を発揮する南アタイプのフォワードよりも瞬発力のあるフォワードが有利になれば、ブルースのフロントファイブはかなり強い。きっと。(と思っていた矢先にアリ・ウイリアムズの悲報でガッカリなんですが)

バックスの背比べから抜け出す男

バックスはメンバーが居るような居ないような。ウイングはロコソコの復調度合い次第。センターにトゥイタヴァキを置きたいが、出遅れているようだし、そもそも日本でプレーって話は?便利屋トゥエアヴァにもチームを引っ張る牽引力は感じられず、ルディ・ウルフはプレーの細さが好きになれない。レネ・レンジャーに期待する向きは多いようだが実のところよくわからないので、ここはひとつポール・ウイリアムズを応援しようと思っています。
脚に大怪我をした際の因縁の相手ブルースに移籍してきたワケですが、復帰直後のカンタベリーでのプレーを観て密かに惚れてまして。攻守の切り替えの速さにセンスを感じます。

出来ればこんなメンバーで

そんなこんなで、多分開幕メンバーは全然こうなってないであろうマイ・スターティングオーダーは、こんな感じ。

  1. ウッドコック
  2. メアラム(c)
  3. アフォア
  4. ボーリック
  5. アリ・ウイリアムズ
  6. ハイウ
  7. サージ・リロ
  8. カイノ
  9. アルビー
  10. カークパトリック
  11. ロコソコ
  12. ルーク
  13. トエアヴァ
  14. トゥイタヴァキ / レンジャー
  15. ポール・ウィリアムス

ハイウは出来ればルーズフォワードで使いたいけど、アリ・ウイリアムズが絶望的な今、結局はロックにならざるを得ないのかなと。やはりロックの駒不足感が。
それから、メアラムの「キャプテンには良い人すぎる」って評価が当たっているのかは分かりませんが、確かに、「檄を飛ばす」系のキャプテンが欲しい気も。フラベルが居ればロック問題とあわせてかなり解決なんだけど…ボーリックとか、どうなのかな。